陸上界を沸かせるスプリンター・清水空跳(しみず そらと)選手。16歳で100m「10秒00」を記録し、日本高校記録を更新しました。
そんな清水選手はなぜこんなに足が速いの?と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
本記事では清水選手はなぜ足が速いのかという理由や、背景にある元陸上選手である父母の存在、家族ぐるみで支える独自の練習環境などについてご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
清水空跳選手はなぜ速いのか考察
清水空跳選手の速さは、①陸上一家に育まれた素質、②質を徹底した効率的な練習、③大舞台で力を発揮するメンタル、この3つの要素が融合した結果です。
それと陸上一家が一体になった環境こそが、驚異的なスプリントを生み出す原動力になっているといえます。
陸上一家に育まれた素質
清水選手は父親が元走高跳の選手、母親は100mハードルのトップ選手、姉も400mハードルの実力派選手という“陸上一家”に生まれ育ちました。
両親から受け継いだ 高い筋肉と瞬発力・腱のバネ・長いストライド など天性の素質を持っているといえます。
また陸上一家に生まれ育ったことで、幼少期の頃から自然と陸上競技に親しみ、基礎的な動きや体の使い方が早い段階で身についたと考えられます。

質を徹底した効率的な練習
清水選手の練習は、量より質を追求するのが特徴でスタート反応やリズムの改善を積み重ねています。
北京五輪銀メダリスト・高平慎士氏はその走りについて「推進力への変換能力と上下動の少ない滑らかな動き」が特長だと分析しています。

大舞台で力を発揮するメンタル
「9秒台を出すつもりで走った」と本人が語るように、大舞台でも実力を出し切る強いメンタルが速さを支えています。
身長164cmと小柄ながらも、自身の体を最大限に活かす感覚と集中力で、ライバルを圧倒する走りを見せています。
勝負所で力を発揮する勝負強さが、ビッグレースで10秒00という好記録を生み出したといえます。

元陸上選手の両親も調査
父:清水正雄さん
清水選手の父、正雄さんは松陵工業高校(現・北陵高校)3年生の時に 走高跳で国体4位 に入る実績を持つ、元全国レベルのアスリートです。
清水空跳の名付けには「自分の足で空へ跳ぶように」という想いが込められているそうで、まさに父の競技人生からインスパイアされた名前です。
正雄さんは清水選手に「走高跳や走幅跳をやってほしかった」と語るなど、自身の競技背景に基づく技術的視点を持って、惜しみなく接し、指導をされていることが想像できます

母:清水絵美さん
清水選手の母、絵美さんもまた100mハードルの選手として、日本選手権や国体にも出場した経験を持つ元トップアスリートです。
特に専門だった短距離ハードルの技術に精通しており、それが清水選手のスプリント技術にも大きく影響していると考えられます。
また一家の母として家庭内の食事・栄養管理、体調ケアといった日常的なサポートも担当し、清水選手がトレーニングに集中できる環境づくりに貢献されています。
姉:優奈さんの存在と家族の支え
清水選手の姉、優奈さんも400mハードル選手として星稜高校から駿河台大学へ進学し、大学時代にはインカレ(全国大学選手権)にも出場した実力派アスリートです。
陸上一家として、先に姉が陸上競技を始めていたことが、弟の清水選手の競技スタートに大きな影響を与えたとされています。
実際、清水選手は「面倒見の良い姉の後を追い、小学4年時に地元のクラブチームで競技を始めた」と語ったエピソードもあります。
まさに優奈さんが「陸上姉弟」として清水選手の支えとなり、清水選手が競技世界で輝くための土台作りに不可欠な役割を果たしているといえます。
そして清水選手の成長の裏には、常に温かく、時には厳しい家族の支えがありました。
清水選手のフォームの動画を家族で分析する「フォーム会議」や、決勝の日には一家そろって応援するため、家業の寿司店を5連休にして臨んだというエピソードもあります。
ご両親は清水選手の性格を「明るくて負けん気が強い」としています。
レース前にもご両親が清水選手に「力むなよ」「楽しんでこい」とハイタッチで送り出すなど、精神面でも大きな支えとなっています。

まとめ
今回は「陸上100mの清水空跳選手はなぜ速いのか考察。元陸上選手の両親も紹介」というテーマでお伝えしました。
清水選手がなぜ早く走れるのかという理由については、陸上一家に生まれ育った素質や、家族のアドバイスによる効率的な練習方法、そして大一番に強いメンタルが挙げられます。
そして清水選手の速さは、天性の才能だけではなく、元陸上選手である両親の知識と経験、そして家族一丸となった支えによって培われてきました。
父から受け継いだ跳躍力、母から学んだ技術的な視点、姉からの身近なサポートが融合し、彼の走りを唯一無二のものにしていると思います。
今後も清水選手の活躍から目が離せません。最後までご覧くださりありがとうございました。