2025年夏、静岡県代表として甲子園初出場を果たした聖隷クリストファー高校。指揮を執るのは、昭和・平成・令和の3時代で甲子園に導いた名将・上村敏正監督です。就任当初から選手には「頭とハートを使う野球」を徹底させ、今回は堅実な守備と粘り強い試合運びで静岡大会を制しました。部員約80人が一丸となって勝ち取った甲子園大会。全国の舞台でどこまで勝ち上がれるのかが注目です。この記事では聖隷クリストファー高校野球部の上村監督と野球部についてまとめました。ぜひ最後までご覧ください。
聖隷クリストファー野球部 上村敏正(うえむらとしまさ)監督
上村監督のプロフィール

キャリアと実績
高校野球の指導歴と甲子園実績
- 上村監督は静岡県内の複数の公立高校で甲子園出場に導いた実績を持つ名将です
- 母校・浜松商業高校の監督として、昭和・平成の時代に計6回(春4回/夏2回)の甲子園出場を達成しました。さらに掛川西高校でも2009年春(センバツ)に出場し、春夏計7度の甲子園経験を持ちます。
- この春夏通じた長期にわたる指揮は、「昭和・平成・令和」の3元号で甲子園に導いた監督として注目されています
聖隷クリストファー高校での指導実績
- 2017年秋に聖隷クリストファー高校の監督に就任(副校長との兼任で監督就任)
- 就任4年目で2020年夏に静岡県大会で初優勝(ただし甲子園大会は新型コロナの影響で中止)
- 2025年、同校を創部初の夏の甲子園出場に導く快挙を達成。
頭とハートを使う野球」を掲げ、考える野球を重視
監督就任当初から「能力に頼る野球ではなく、『頭とハートを使う野球』を高めている」と語っており、選手に求めるのは技術よりも日々の意識と自己考察。日々「やり過ぎてもやり残さない」「好感が持たれる人間になろう」と伝えている点が特徴的です

聖隷クリストファー高校野球部
1985年野球部発足
1985年野球部が発足しました。2025年現在の部員数は70‑80名程度で地元浜松市の静浦(みかたはら)地区を中心に拠点を置き、地域・学校と連携しながら野球と学びを両立させています。
2025年春夏甲子園出場
聖隷クリストファー高校野球部は長年静岡県内の中堅から上位校として実力を持っていましたが、県大会での壁は厚く、甲子園出場の思いはなかなか叶いませんでした。
しかし、2025年夏の静岡大会で強豪・浜松開誠館などを撃破し、夏の甲子園(第107回全国高等学校野球選手権大会)への初出場を達成。これは春夏通じても初であり、地元を大きく沸かせる快挙でした。
OBにプロ野球選手を輩出。鈴木翔太(中日ドラフト1位)が代表格
聖隷クリストファー高校野球部の卒業生で最も有名なのは、元中日ドラゴンズの鈴木翔太(すずき・しょうた)投手です。2013年、ドラフト1位で中日に入団し、プロで5年間プレーしました。高校時代の指導が「野球以外の人間教育」にも重点を置いていたことを、プロ入り後のインタビューで何度か語っています。鈴木翔太選手は高校時代から「伸びのあるストレート」が注目され、プロでも先発ローテ入りした時期がありました。
まとめ
創部40年目、ついに全国への扉を開いた聖隷クリストファー。歴史の1ページを塗り替えた選手たちは、甲子園でも謙虚さと粘り強さを武器に、一戦一戦を丁寧に戦い抜いていくことでしょう。初出場の緊張感の中でも、積み上げてきた努力と絆を信じて夏の大舞台に臨んで欲しいと思います。最後までご覧くださりありがとうございました。