舞台演劇界で現在注目されているクリエイターの一人、私オムさん。
1989年生まれの新進気鋭の脚本家・演出家である私オムさんは、独自のユーモアとリアルな人間描写で多くのファンを獲得し、
手掛ける作品は「チケットが取れない」と言われるほどの人気を誇ります。
この記事では、私オムさんの経歴を振り返りつつ、舞台を中心に大人気作品の中から、特に評価の高い代表作3選を厳選してご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください
新進気鋭の脚本家・私オムの経歴は？
新進気鋭の脚本家・私オムの経歴は？
✅高校時代～:異色の経験
私オムさんは、一般的な高校生活とは少し異なる道を歩みました。若い頃から様々な経験を積んでいます。高校中退後の放浪生活や海外での経験は、私オムさんの感性を豊かにしたことでしょう。
もしかすると、そうした中で、自身の内面や見てきた世界を表現する手段として「演劇」という形に惹かれていったのかもしれません。
- 高校を中退: 通常の学業の道ではなく、独自の道を選択。
- 小浜島での住み込み: 沖縄県小浜島の島料理店で住み込みで働く経験。
- インド放浪: 17歳の時にインドへ渡り、放浪生活を送る。
✅若き日の体験と上京
海外での経験を経ての帰国後も、すぐに演劇の道に進んだわけではありませんでした。
- 電気工事業の手伝い: 私オムさんのお兄さんが経営する電気工事業を手伝う。
- アメリカでの生活: 退職後、渡米し、皿洗いをしながら数ヶ月間生活。
- 21歳で上京: 帰国後、21歳で東京へ移り住む。
✅演劇の世界へ：俳優から劇作家・演出家へ
21歳で上京し、劇団に加入したことが、演劇の世界に本格的に足を踏み入れるきっかけになったのは間違いありません。
劇団という場で、演劇に情熱を傾ける人々との出会いが、私オムさんの人生を劇的に変えていたのではないでしょうか。
- 劇団居酒屋ベースボールに加入: 2011年、劇団「劇団居酒屋ベースボール」に俳優「本川迅」として参加。
- 演出家デビュー: 2015年、『チェス盤の馬』で舞台演出家としてデビュー。
- 劇団の演出を担う: 劇団解散の2018年まで、劇団公演やプロデュース公演の演出を担当。
- 自身のプロデュース団体設立: 2018年に「オムイズム」を立ち上げ、初の脚本作品『ファミレス』を上演。
✅活躍の場を広げ、グランプリを獲得
その後も活動の幅を広げ、2023年には大きな成果を収めています。
俳優として活動を始めた後、演出家、そして脚本家へと活動の幅を広げていったのは、演劇の「創造」そのものに強い魅力を感じたからではないでしょうか。
ゼロから物語を作り、それを舞台で形にする喜びが、私オムさんをを深く演劇に「沼らせた」のかもしれません。
- 映像作品への挑戦: 2020年には配信ドラマ『粛々と』で初の映像作品を手がける。
- デビュー10周年記念公演: 2021年、宮下貴浩×私オムプロデュース『あれから』で記念公演を実施。
- 事務所移籍: 2023年、株式会社T・ZONEを退所し、株式会社ルビーパレードに所属事務所を移籍
- 演劇ドラフトグランプリ獲得: 「演劇ドラフトグランプリ2023」でグランプリを受賞。
- エッセイ連載開始: 2024年には幻冬舎plusでエッセイ「私は演劇に沼っている」の連載を開始しました。
私オムの経歴プロフィールまとめ
私オムさんの詳細なプロフィールと経歴について表にまとめました。
| 項目 | 内容 | 参照元・補足 |
|---|---|---|
| 活動名 | 私オム | |
| 生年月日 | 1989年5月10日（36歳） | |
| 出身地 | 大阪府 | |
| 血液型 | A型 | |
| 別名 | オム、本川迅（俳優活動時） | |
| 職歴詳細 | 高校中退後、小浜島の島料理屋で住み込み、17歳でインドを放浪、兄の電気工事業手伝い、アメリカで皿洗い、21歳で上京 | これらの多様な経験が、作品における人物描写の深さに繋がっています |
| 趣味 | ギター、音楽鑑賞 | |
| 作風 | 身近な日常にドラマを生み出し、笑いを挟んだ会話劇 | 人間の悩みや葛藤を経ての成長を描くことを得意とし、TV関係者からの評価も高いです また、原作のある作品の脚本・演出オファーも多数あります |
| 所属事務所 | 株式会社ルビーパレード (2023年〜) | 以前は株式会社T・ZONEに所属していました |
| 主な受賞歴 | 演劇ドラフトグランプリ2023 グランプリ | 脚本・演出を担当した「こいの壕」がグランプリを獲得しました |
| 連載 | 幻冬舎plusにてエッセイ「私は演劇に沼っている」連載中 (2024年4月〜) | |
| プロデュース | 宮下貴浩とのプロデュース公演を毎年実施 | 2018年からライフワークとしてオリジナル作品を上演しており、多くのファンを惹きつけています。 第10回記念公演『許溶のとき』は、2025年12月に上演されます |
大人気の舞台厳選！代表作3選
大人気の舞台厳選！代表作3選
1989年大阪府生まれの脚本家・演出家、私オムさんは、演劇界で独自の地位を築き、近年は映像分野へと活躍の場を広げている注目のクリエイターです。
特に、俳優の宮下貴浩と立ち上げたプロデュースユニット「宮下貴浩×私オム プロデュース」では、チケット完売が相次ぎ、人気公演を次々と生み出しています。
私オムさんの作風は、日常的な人間ドラマをリアルに描きつつ、時には笑いを交え、登場人物たちの悩みや成長を丁寧に描写することに定評があります。
以下に、私オムさんのキャリアを語る上で欠かせない代表的な舞台作品を3つ紹介します。
| 作品名 | 概要 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1. 『霧（きり）』 | 夢を追い続ける男たちの葛藤と人間模様を描いた作品。青春の延長線上にある「夢」という曖昧な存在がテーマ。 | 登場人物それぞれの視点で描かれる群像劇であり、観客の感情移入を誘うストーリー展開が高く評価されました。 |
| 2. 『されど、』 | 女優・水野美紀との共同演出作品。複雑な人間関係や心の機微に鋭く切り込んだ作品。 | 実力派俳優たちとのコラボレーションにより、緻密な心理描写と緊張感のある舞台空間を実現しました。 |
| 3. 『わかば自動車教習所で恋を学ぶ』 | 自動車教習所という日常的な空間を舞台にしたコメディ要素のある人間ドラマ。 | 身近な設定の中で巻き起こるユーモラスで心温まるエピソードが人気を博し、多くの観客を楽しませました。 |
これらの作品を通じて、私オム氏は現代の演劇シーンにおいて欠かせない存在となり、「新進気鋭」の名にふさわしい活躍を続けています。
2026年2月新たな舞台『間違いから始まる正義』について考察
舞台『間違いから始まる正義』の概要
2026年2月に上演される舞台『間違いから始まる正義』は、脚本家・演出家の私オムが手掛ける「大人の会議室」シリーズの第一弾となる、観客参加型の没入演劇です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| タイトル | 舞台『間違いから始まる正義』 |
| 脚本・演出 | 私オム |
| 上演期間（東京） | 2026年2月21日（土）〜3月1日（日） |
| 会場（東京） | 神田明神ホール |
| 上演期間（大阪） | 後日発表予定 |
| 企画 | 大人の会議室シリーズ第1弾 |
私オム作品の傾向から舞台『間違いから始まる正義』について考察
✅人間の多面性を描写:私オムさんの作品では、善悪では割り切れない人間の複雑な感情や行動を描くことが多いです。登場人物たちがそれぞれ抱える「正義」がぶつかり合い、観客に深い問いを投げかける展開が予想されます。
✅意外な展開:物語の途中で、観客の予想を裏切るようなどんでん返しや、ハッとさせられる真実が明かされることが多いです。今回も、タイトルの「間違い」が、実は「正義」の大きな根幹を揺るがすような仕掛けになっているかもしれません。
「間違いから始まる正義」のテーマ
✅正義の矛盾:「間違いから始まる正義」というタイトル自体が、すでに矛盾を含んでいます。以下のような点が大きなテーマになりそうです。
- 「間違い」をきっかけに正義が生まれるとは、一体どういうことなのか？
- 過去の過ちや失敗を乗り越えた先に、新たな正義が確立されるのか？
- あるいは、間違った行いが結果的に正義となる、皮肉な状況が描かれるのか？
登場人物の描かれかた
主人公が「間違い」を犯す人物なのか、それとも「間違い」を正そうとする側の人物なのかで、物語の視点は大きく変わってきます。
- 「間違いを犯す側」が主人公の場合: 自身の過ちと向き合い、葛藤しながらも、最終的には何らかの「正義」を見出す成長物語。
- 「間違いを正す側」が主人公の場合: 追い求める正義が、実は別の「間違い」の上に成り立っていた、という真実と対峙する物語。
舞台演出
私オムさんの演出は、観客の心に強く訴えかけるものが多く、舞台装置や照明、音響を効果的に使うことで、感情移入を深める工夫が凝らされています。
今回の作品でも、心理描写を深めるような演出が期待できます。
ストーリーの可能性
ストーリーの可能性については、歴史上の出来事や現代社会の問題をモチーフに、登場人物たちがそれぞれの「正義」を主張し合う群像劇の可能性もあります。
また、一見平和に見える日常の裏に潜む、小さな「間違い」が連鎖し、やがて大きな「正義」の衝突へと発展していくような物語も考えられます。
いずれにしても、私オムさんらしい、深く考えさせられる作品になることでしょう。
まとめ
今回は「新進気鋭の脚本家・私オムの経歴は？大人気の舞台厳選！代表作3選」のテーマでお届けしました。
舞台を中心に活躍の幅を広げてきた私オム氏ですが、今後はテレビドラマなど映像分野でのさらなる飛躍も期待されています。
私オムさんの創り出す、日常に寄り添いながらも心を揺さぶる人間ドラマは、これからも多くの観客・視聴者を魅了し続けることでしょう。今後の活動からも目が離せません。
最後までご覧下さりありがとうございました。
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